Painting a better SK Kaken: 2021年に実施した株主提案
エスケー化研は、株主提案の理由書の文字数を400字以内に制限しているため、弊社は理由書の短縮版を作成して株主総会に提出いたしました。
本ウェブサイトでは、株主の皆様がより良くご判断いただけるように、理由書の全文を掲載しています。
株主、投資家およびその他の市場参加者の皆様へ
アセット・バリュー・インベスターズ(以下「AVI」)は、本日、エスケー化研株式会社(以下「エスケー化研」「同社」、JASDAQ スタンダード:証券コード4628)に対して、同社の株価低迷とバリュエーションの低さにつながる要因について、費用を掛けずに対処するための株主提案を提出いたしました。
AVIは2017年に株主になって以降、AVIはエスケー化研に対し、業績や財務パフォーマンス改善のための実行可能で具体的なアクションについて、建設的な提案を何度も行ってきました。藤井氏一族が支配する同社取締役会はこうした提案にほとんど関心を示してきませんでした。
このような背景から、AVIは、極めて理にかなった提案に対しても頑なに抵抗する同社の現状を他の株主に伝えるために、株主提案を提出しました。
AVIの提案は控えめであり、特段の議論を呼ぶものではないと考えています。それらは、エスケー化研の株価が低迷している2つのテクニカルな要因をコストを掛けずに解消するための提案であるからです。
一番目は、1:10の株式分割を実施することで、現在の異常に高い株式の最低購入代金を約4,000,000円(東証の全上場企業の中で6番目に高い最低購入代金)から400,000円に引き下げるものです。これにより同社株式の流動性が上がり、現在事実上除外されている個人投資家にも投資の門戸が開かれます。
二番目は、エスケー化研の自己株式の90%を消却するものです。現在、同社の発行済株式の14%を自己株式として保有していますが、将来的なM&Aや役員のインセンティブ株式制度などの有効な使い途もないまま(同社は M&A の予定も株式報酬制度もありません)、単に株価を押し下げています。
エスケー化研の経営陣は、AVIによるこれまでの数々の提案と同様、流動性を高め、株価を引き上げるために有効なこれらの控えめで費用もかからない提案を全面的に拒否しました。
同社の少数株主への対応に失望している株主はAVIだけではありません。2016年には93%あった同社代表取締役会長の再選決議に対する株主の支持率は、2020年には76%にまで落ち込みました。
AVIは、株主の皆様に、長期にわたって少数株主の利益を無視し続ける、支配株主の影響下にある経営陣の戦略に反対の意を表明し続けるために、AVIの株主提案に賛成票を投じていただきたくここにお願いするものです。
私共は、エスケー化研の株主軽視に関する情報を提供するためにこのウェブサイトを立ち上げました。私共は、株主提案について議論してくださる全てのステークホルダーとの対話を歓迎いたします。
2021年5月20日
最高経営責任者 兼 最高投資責任者
ジョー・バウエルンフロイント
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